夜勤看護師って、どんなお仕事をされているのだろう?疑問に思う人いますよね。夜勤看護師とは、名前の通り夜間帯に病院や施設で業務をする看護師さんを言います。病院の場合は主に、入院患者さんの健康管理や容態急変時に当直医に報告を行い緊急時の対応を行います。点滴中の患者さんがいれば、薬液を補充や点滴針を抜いたり当然排泄介助も行います。又、夜間救急受け入れの対応のための病室のセッティングを行います。
施設の場合は、当直やオンコール業務と言うものがあります。オンコールとは夜間施設入居者の容態が急変した場合、その日の夜勤担当の介護員から連絡が行き施設にかけつけて対応します。夜勤業務と同じように嘱託医に連絡をし病院へ搬送します。オンコール対応、看護師は夜間に入居者が亡くなった場合でもかけつけて嘱託医へ連絡し死亡診断の依頼を行います。オンコールは施設だけではなく、訪問看護師にもあり24時間対応となります。
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夜勤ありの求人を選んだ場合の良い点
給料が高くて、お金に余裕がある
夜勤をすれば、夜勤手当が発生するため給料が高くなります。手当ては、その病院によって額が異なりますが夜勤一回に5千円~1万円の求人が多く見られます。オンコールの場合は、オンコールで呼び出せれないとオンコール手当が発生しません。
給料が高くて自由になるお金がある
給料が高くてお金に余裕が有れば、好きな物を買ったり旅行にもいけます。又、住む場所もアパートやマンションの家賃が高くても兼務先からも半分支給されていることが有るため余裕に感じます。
夜勤ありの求人を選んだ場合の悪い所
体のリズムが壊れてしまうことがある
夜勤はだいたい夕方や20時から稼働し朝の早番や日勤の看護師が出勤するまで勤務を行います。夜中の1時や2時に当然のように稼働しています。夜中の1時や2時は肌のゴールデンタイムと言われており肌の状態を整える時間です。その時間帯に稼働していると言うことは、肌への負担も掛かって来ます。又、昼夜逆転の状態であり体のリズムが崩れてしまう人が多く夜勤明けに帰宅すると一日中寝て休んで過ごす人が多いです。明け休みの次の日も休みにしている病院はとても良い病院ですが、中には明け休みの次の日に日勤シフトを組んでしまう病院や施設も有ります。こうなってしまうと、お休みにショッピング所じゃないです。
夜間業務への不安
夜勤は病院の場合は、病棟に2人看護師を配置している事が多いです。2人で看護業務を行います。日中は、病棟に看護師が多く配置されています。又、看護師には受け持ち患者と言う物があり看護師1人に3~5人の患者を担当で付きます。夜勤は担当は関係なく看護ケアを行うことになります。2人で行う事に対し、「急変したらどうしょう」「急患が来ないといい」等のプレッシャーが出て来てストレスに感じる人も中にはいます。
夜勤無しの求人を選んだ場合の良い所
日勤だけで体への負担が少ない
日勤だけの業務であれば、昼夜逆転が無くなるので体への負担も少なくなります。休日に疲れて外出できないと言う事も無くなります。
子育て中や家庭がある人には、優しい求人
子育て中や家庭がある人から見ると、日勤だけの求人はとても優しい求人に感じます。日勤のみの求人だと、病院では外来勤務等もあげられます。又、クリニック等の求人も日勤無し求人に入ります。
夜勤無しの求人を選んだ場合の悪い所
給料が低く余裕が無くなる
夜勤無しになると、夜勤手当が無くなるため給料が少ないです。自分自身も現在、「夜勤無しの有料老人ホーム勤務」です。当然、給料が下がりました。現在勤務している施設の前に勤務していた施設は当直とオンコール有りの施設でした。給料が手取りで30万で余裕がありましたが、現在の夜勤無しの施設は一気に下がり手取りで22万円です。こうなってしまうと、買い物も出来ずに貯金優先になってしまいます。
日勤看護師が増えすぎてしまい、職場の人間関係も悪化
日勤看護師求人に、集中してしまう事で夜勤をする看護師が少なくなってしまいます。「子育で夜勤できません」と今まで夜勤をしていた看護師さんが師長に相談するケースが多くなってしまいます。そうなってしまうと、独身の看護師さんや別な看護師さんが代わりに夜勤に入るのですが「何で夜勤を代わりにしないといけないの?」「夜勤が増えて疲れる」と不満に思う人もいます。それが原因で人間関係が悪化してしまう事が有ります。
夜勤専属看護師求人とは?
最近、求人情報誌で見かける事が増えた「夜勤専属看護師」の求人。給料が日勤と違い多いです。「夜勤専属看護師」の給料や雇用条件、良い点をご紹介します。
夜勤専属看護師のシフトとは?
夜勤専属看護師のシフトの一例は次のとおりです。夜勤に入れば翌日、翌々日は確実に明けとお休みが決まっています。よく見ると希望休で連休も取れています。
では、夜勤と日勤を交互にしたらどんなシフトになってしまうのか?
日勤が続き、最後に夜勤が入るシフトです。又、長日勤体制も組まれています。長日勤とは、例えば普通の日勤が8時半~17時半の勤務だと長日勤は8時半~20時半までの勤務体制です。夜勤専属看護師のシフト表と比べると「疲れないかな?体力持つかな?」と不安になってしまうシフト表ですね。
業務は日勤看護師からの申し送りから始まり、申し送りをして終わる
上の勤務表は、夕方からの夜勤専属看護師の勤務表の一例です。夜間の患者さんのケアは当然行いますが一番重要になる事は日勤看護師からの申し送りです。夜勤専属看護師は日勤帯の患者さんの状況は知りません。申し送りはメモを取りながら聞く必要があります。そして、夜勤専属看護師は正確に日勤看護師へ申し送りを行います。
夜勤手当が増えるので当然給料が高い
日勤のみで夜勤無しの給料と比較してみると違いは大きいです。
これは夜勤専属看護師の給料明細の一例です。
次に、日勤のみの看護師さんの給料明細の一例を見てみましょう。
給料が大きく違って来ます。夜勤手当の有り無しでこんなにも給料が違う事は驚きを感じます。
夜勤専属看護師の求人の探し方は?
夜勤専属看護師の求人を探す事は簡単です。何故、簡単なのか?それは、夜勤が出来る看護師が減って来ているからです。求人を探す方法の一部をご紹介します。
看護師求人検索紹介サイトや看護人材派遣会社の利用
一番簡単な方法は、ネットを使う事です。看護師求人検索紹介サイトは、仕事の条件や給料、雇用条件など希望している条件で求人を探す事も出来、サイトに問い合わせる事で条件に合った求人を紹介して頂けます。人材派遣会社も同じで登録している事で、派遣会社の方で条件に合った求人を探して紹介して頂けます。
求人情報誌の利用
求人情報誌は、コンビニエンスストアーでも無料で自由に見る事が出来るようになっています。夜勤専属看護師や介護員の求人は最近は多く掲載されているので見つける事も簡単です。気になった求人が有れば、求人の連絡先に問い合わせてみましょう。
現在病院勤務中なら、夜勤専属看護師としての雇用にしてもらう
現在、病院に勤務中で日勤や夜勤を行っている状態である。又は、夜勤をする看護師が少ない状況で有れば師長に「夜勤専属の雇用に出来ないか?」と声を掛けるのも手です。
そもそも夜勤専属看護師は、正規社員?非常勤?
夜勤専属看護師は正規社員で8時間キッチリ稼働する人もいれば、非常勤で5時間~6時間等、時間を決めて勤務している人もいます。会社の保険に入れるのかが気になりますよね?正規社員は当然、会社の保険に入れますが非常勤となると稼働時間によって保険に入れない場合が有ります。
夜勤専属看護師の良い点は?
勤務日数が少ないですが、高収入
シフト表の一例を先ほど見た通り、勤務日数が少なく感じます。しかし、夜間帯の勤務で日勤帯よりも給料は倍です。
託児所完備の病院だと優先的に使用出来る事が有る
最近、病院内や病院の近くに職員用の託児所が設けられています。子育て中の夜勤専属看護師は、優先的に託児所を使用出来ます。託児所利用は、日勤帯が多い事が殆どです。そのため、日勤帯勤務の看護師は託児所に空きが無い場合、他の託児所か保育所を使います。当然、病院の託児所よりも保育料が多いです。病院内の託児所は社員割り等有る病院も有るそうです。
夜勤専属看護師の悪い点は?
申し送りの聞き漏れは厳禁!
夜勤専属看護師は、夜間帯のみの勤務です。そのため、日勤帯の事が解らない状態です。業務開始前に必ず、日勤看護師の申し送りやカルテを確認してから稼働する事が大切です。
申し送りを聞き逃したり、聞き忘れをしてしまうと大変な事故に繋がります。例えば点滴を日勤帯から行っている患者さんがいる場合、どんな補液を流しているのか?何時間かけて流すのか?補液が無くなった際、追加が必要か?それとも点滴を終了し針を抜いていいのか?等、申し送りを聞き漏れが無いように聞く必要が有ります。
看護スキルが必要
夜勤専属看護師は、高い看護スキルが必要になって来ます。日勤帯は5人で回していた病棟を夜間は、看護師の人数が当然減り、1人や2人の看護師で病棟の業務に回るのです。自分1人の時も有ります。そんな時は、自分自身の看護スキルが頼りになります。
体調を崩す事がある
人は夜は眠るサイクルになっているため、体のバランスが崩れてしまい体調を崩す場合が有ります。肌荒れや頭痛やめまいなどの症状は、夜に体を動かしているため体が追いついていない状態です。夜勤終了後は明け休みで、体のサイクルを通常に戻す必要が有ります。
まとめ
看護師の夜勤業務を知って頂けたでしょうか?夜に帰って来て眠っている時間帯に夜勤看護師が病院や施設にいて朝まで稼働しているのです。日勤業務も重要ですが、夜間帯の業務も患者さんの急変対応や、救急受け入れも時間を選ばずに夜に受け入れが多い時も有ります。夜勤と言う業務は看護師にとって負担ですが患者さんや患者さんのご家族、又当直医から見ると「勤務して頂いて、本当に助かる」と思われる勤務体制だと思います。